コンテンツマーケティングを始める際に読んでおきたい、読まれる企業ブログの書き方について
まずは、この2つのキーワードを正しく理解することが大切です。
オウンドメディアとは「企業の持つ自社メディア」のことです。ただし、自社メディア=オウンドメディアではなく、企業がユーザーに何らかのアプローチができることが前提です。したがって、企業ブログは元々オウンドメディアのひとつと考えてもいいでしょう。
次に、コンテンツマーケティングとは、自社サービスや商品などの有益な情報(コンテンツ)を配信し、見込み客・既存客のリピート化(ファン化)を目的として集客するマーケティング手法です。
前述したように、先の命令を実行するのであれば、「自社の有益な情報を企業ブログに掲載し、顧客を集客する」ことを目標にすればいいのです。ところが、中にはコンテンツマーケティングを正しく理解しておらず、「集客」ではなく「獲得(売上等)」を目標に設定しようとする場合があります。
もちろん、時間も費用もかけて実施する社内施策ですから、KPI(業績評価指標)を決める必要があるでしょう。ですが、獲得を目的とするなら、長期的な施策となる企業ブログなどでアプローチする必要はありませんので、あくまでコンテンツマーケティング本来のKPIを設けるよう調整すべきです。例えば「検索ワードの順位向上」による「認知アップ」などで、購入者予備軍を集客し囲い込む環境を作っていることをアピールできるKPIを設定するのがいいでしょう。
実際の運用段階に入ったら、コンテンツ制作に注力します。前述したように掲載内容は、「自社サービスや商品など、有益な情報(コンテンツ)」となります。購入させるのが目標ではなく集客だけが目的であれば、「読者が喜ぶネタなら何でもいいだろう」と思うかもしれません。しかし、将来的に購入に結び付く集客でなければ、運営する意味はありません。そこで、記載する内容は「自社がどのような業務内容で、どのような強みを持っている会社であるか」を認知させる方向性で統一すべきなのです。
例えば、Webデザインの会社であれば「今年のデザイントレンド」「CSS3のテクニック」など、読者に役立つ記事を提供し、「この会社はWebデザインに強いぞ」という認知をさせるのです。ここまででコンテンツマーケティングとしての目的は果たしますが、最終的に将来「仕事があったら依頼しようかな」と考えてもらえればベストでしょう。
命令内容も理解した、KPIも設定した、内容の方向性も決めた…となれば、あとはコンテンツを制作していくだけです。
ですが、せっかく作ったコンテンツを読んでもらえなければ意味がありません。そこで、検索順位を上げるために、以下のような最低限の施策は盛り込んでいきましょう。
●タイトルの文字数とキーワード配置
まずはタイトルです。文字数的にはGoogleの検索結果で表示される文字数に合わせて「30文字」前後にとどめましょう。文字数がオーバーした場合、検索結果画面でタイトルのすべてが読めないことになります。これでは読んでもらえないリスクがアップしてしまいます。
そして、必ず検索上位を狙っている「キーワード」を入れましょう。キーワードがなければ、検索エンジンには何がメインの内容なのか伝えることが難しいでしょう。
最後の仕上げは、読みたくなるタイトルにすることです。具体的には、読んだことでどのようなベネフィット(得・メリット)が得られるかが予想できるタイトルがおすすめです。例えば「SEO業者に依頼しなくてもできる検索順位向上の裏技とは?」などです。
●記事の文字数や書き方
内容についての方向性は上記したとおりなので、ここでは細かいテキストの書き方について紹介します。
まず、タイトルと同様に、見出しにもキーワードを入れましょう。また、本文にもキーワードを適宜入れていきます。ただし、必要以上にキーワードを入れると「キーワードの乱用」として検索エンジンから嫌われますのでご注意ください。
記事の文字数は「ボリューム=コンテンツの質」とも考えられるので、多いに越したことはありません。しかし、意味のないテキストが続けば読者に悪印象を与えます。1,000ワードくらいを最低文字数の目安として、必要な文字数を書いていきましょう。
また、読みにくくならないよう、改行や段落にも気を配ります。書籍が好きな人は大量の文字に喜びを感じるかもしれませんが、ネットユーザーは表示環境なども含めて歓迎されない傾向にあります。ひとつの段落を最大5行程度にしてください。改行に関しては、読みやすさを意識して、適宜行ってください。
なお、記事に具体的な数値を入れると、読者から信用されやすくなります。可能であれば、記事に盛り込んでいきたい要素のひとつです。
いかがでしたでしょうか?注意したのは「オウンドメディア」や「コンテンツマーケティング」という言葉に踊らされて、何をすべきかを見失わないことです。何を目的にどのような企業ブログにするのか、社内調整を含めてきちんと方向性を見いだし、正しく運営していきましょう。
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