ホームページにSEO対策を行うにあたって、インターネットや書籍などで情報収集をされている方は少なくないと思います。
ウェブステージでは、そのような方々からよくご質問を頂戴するのですが、皆様疑問に思われる点は共通していると感じます。
そこで、現在SEO対策に悩まれている企業様の一助となればと思い、よくあるご質問を下記にまとめました。
・ 相互リンクは順位を下げる原因になるか?
・ フッターリンクが多いサイトはペナルティを受けるか?
・ キーワード密度が高いと順位が下がるか?
・ 他のウェブサイトと同じコンテンツを掲載していたらペナルティ扱いになるか?
今回は上記4つの疑問に回答していきたいと思います。
答えは、「SEOを目的とした相互リンクは危険、それ以外はOK」です。
相互リンクは通常のウェブサイト運用をおこなっていくなかでごく一般的に発生し得るものです。
ですので、中には価値のある相互リンクというのは多くあるのです。
ただし、SEO目的で相互リンク集ページを作成し、自サイトと関連のないウェブサイトに無差別に相互リンク依頼をかけたり、自動で相互リンクが増えるプログラムなどを利用してリンクを増やす、などの手法は、今ではほとんどの場合に評価ダウンのリスクにしかならない、ということはご理解頂いておいた方が良いです。
(そうしたリンクをGoogleが評価したいわけではないためです)
こちらも、「SEOのみを目的とした過剰なフッターリンクは危険、そうでなければOK」です。
フッターにあるリンクが評価を下げる、といわれる原因の一つに、「フッターなどの目立たない個所に検索にヒットさせたいキーワードを含めたリンクを羅列して多数掲載することが多い」ということが挙げられます。
こうした目的でのリンクは、ユーザーの利便性の為などではなく、あくまで検索で上位表示させるために行われるものです。
従って、①同様に検索エンジンが評価したいリンクとは異なるものであり、これを過剰に行えば、検索エンジンを欺く行為として評価を下げられても仕方ないことであると理解頂けると思います。
しかし本来、フッターにリンクを掲載することは、最下部までページを読み進めたユーザーが、いちいち最上部に戻って次のコンテンツを探さなくて良いようなナビゲーションの役割を果たすものでもあり、そうした目的で掲載されたリンクであれば、フッターであろうと評価を下げることにはなりません。
こちらについては、順位が下がる直接的な原因にはなりません。
ただし、こちらも、SEOでヒットさせることを目的として、不必要なまでに繰り返し同じ言葉を使用したりすることはランキングダウンの原因になることがあります。
しかし例えば、Eコマースなどの商品掲載ページでは、同じ商品名が何度も繰り返し用いられることもありますし、その他のテキスト要素が少なければ、キーワード含有率としては10%を超えることも珍しくなくあり得ることですが、こうした点が原因となりいちいちランキングを下げることが、検索ユーザーの利便性を高めることとは直結しません。
こちらは回答としては「なりません」ということになります。よく「ミラーサイトと判定されペナルティになります」などと言う言い回しをよく聞きますが、これは誤りです。
ミラーサイトとして扱われるものは、あくまでほとんど全てのコンテンツを他サイトからコピーして丸々掲載されているようなもののことを指します。こうした場合は、同じサイトが2つ検索結果上に存在することにメリットがありませんので、1つは検索に全くヒットしない状態になります。
しかし、たとえば他サイトと共通で同じ物件データを共有されていたり、メーカー指定の商品説明文を複数サイトで掲載されている場合には、ほとんど不可避に重複コンテンツが発生してしまいます。
これらのウェブサイトに対してペナルティを課すことはありません。
ただし、言いかえれば、ペナルティを受けないだけであって、「同じコンテンツが他にもあるならわざわざこのウェブサイトを上位に表示させる必要はない」と判断されれば、検索結果にはほとんどヒットされないことになります。
従って、「他にも同じコンテンツを掲載されているサイトはあるけど、それでもこのサイトの方が閲覧するメリットがあるよ」というように、自サイトのコンテンツの品質を高めることができれば、さほど過剰に気にするような問題ではなくなります。
やや難しい問題の一つではありますが、テクニカルな話ではなく、検索エンジンがいったい何を評価して上位に表示させるウェブサイトを選定しているか、という観点で考えて頂ければ、比較的想像しやすいことだと思います。
SEOの技術論は非常に大切なことではありますが、ウェブサイトを運営してユーザーを集めて顧客になってもらう、という本筋ははずしてはいけないですし、そうした視座でのウェブサイトの改善は、SEOにも必ず役に立つものです。
今後のご参考として頂けますと幸いです。
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